社員インタビュー-Interview-

日本語に自信がなくても、
“提案する設計者”になれました。

2024年入社 設計職 Cさん

私はフィリピン出身で、もともとはフィリピン国内にある日本企業向けのサービス会社で働いていました。その会社には日本人の上司や同僚が在籍していて、日常的に日本語でのコミュニケーションが必要でした。フィリピンにいながら日本語を話す機会が多かったこともあり、「いつかは日本に行って、日本の環境で働いてみたい」と自然に考えるようになったんです。
実際に日本へ来たのは、2022年の11月ごろですね。当初は、まだ日本での生活や文化に対して右も左もわからない状態でした。会社によっては外国人に対する風当たりが強かったり、厳しい規則で縛られたりするのでは、と少し心配もありました。でも、翼エンジニアリングサービスの話を聞いたとき、「ここなら自分の経験を活かしつつ、新しい環境で成長できるかもしれない」と強く感じたんです。面接を受けてみると、担当の方がとてもフレンドリーで、外国人である私のキャリアやスキルに興味をもってくれたことが印象的でした。
前職ではCAD関連の業務に携わっていたのですが、水処理プラントが主な対象でした。一方で、翼エンジニアリングサービスでは扱う設備やプラントが多岐にわたり、「こういう分野は初めてだから、学ぶことがたくさんありそうだ」とワクワクしました。日本の会社に入ると、どうしても「補助的な仕事ばかり担当させられるのではないか」という不安をもつ外国人は多いと思います。でも、選考の段階で「プロジェクト担当として業務を任せるから、自分からどんどん提案してほしい」と言われたんです。この言葉が決め手となり、ここで働いてみようと決心しました。
入社直後はやはり戸惑うこともありましたし、前の会社で使われていた日本語と、実際に日本に来て使う日本語との違いに驚くこともありました。でも、上司や先輩が「遠慮なくわからないことは質問してね」と本当に優しく声をかけてくれたので、安心して新しい環境に溶け込むことができました。

私は主にCADを使った設計業務に携わっています。具体的には、プラントや設備の図面を作成したり、プロジェクトの進行に合わせて3次元モデルをアップデートしたりするのが中心ですね。前職でもCADを使っていましたが、扱っていたのは主に水処理施設の図面でした。翼エンジニアリングサービスでは対象となるプラントや業界がより幅広く、初めて学ぶことが多くて毎日が勉強の連続です。
といっても、単なる“作図オペレーター”ではなく、案件によってはプロジェクトを任されることがあります。たとえば「このプラントの改修計画について、担当者として進めてみてほしい」という形で依頼を受けた場合は、CADで図面を描くことはもちろん、クライアントとの連絡やスケジュール管理、そして他部署との調整など、全体を統括する役割も担います。これは非常にやりがいがありますし、自分が前職で培ってきた経験をさらに伸ばせると感じています。
CADを使った設計にとどまらず、周辺知識をどんどん吸収していけるところが魅力ですね。プラントエンジニアリングの世界は奥が深くて、配管の配置一つをとっても安全性やメンテナンスのしやすさなどを考慮する必要があります。そうしたポイントを学びながら、「自分の提案が実際の現場で役立っている」という手応えを得られる瞬間は、とてもモチベーションが上がります。

  • 社内の雰囲気や、外国人スタッフへのサポート体制について感じることはありますか。

社内の雰囲気はとても自由で、本当に意見を出しやすいですね。前職のフィリピンにいた頃の上司は、会議などでも私たち現地スタッフの意見をあまり求めないイメージでした。でも、今の職場はまったく逆で、たとえば会議やミーティングでも「クレオさんはどう思う?」とよく声をかけてくれます。意見を出すことでプロジェクトの進行に貢献できるという実感が得られるのは大きいです。
サポート体制も手厚いです。私の部署には外国籍の方が何人かいて、ネパールやベトナムなどさまざまです。日本語が得意な人は日本語で、英語が得意な人は英語で話すなど、自由に話していますね。最初は言葉の壁を感じる場面もありましたが、周りが「わからないことは遠慮なく聞いて」と言ってくれるので、非常に助かりました。
また、毎朝の15分間グループディスカッションがとても役立っていると思います。初めて参加するときはすごく緊張しましたが、仕事の話だけじゃなくて、「今日の朝ごはんは何だった?」とか「週末は何してた?」といった内容もあったのですごく気軽に参加でき、自然に会話ができました!グループがランダムなので、部署が違う人や席が遠い人とも話すきっかけが生まれます。そういった仕組みが根付いているのは素晴らしいと思いますし、会社全体が「コミュニケーションを大切にしよう」という方針を持っているのがよく伝わってきます。

いちばん衝撃的だったのは、会社主催の旅行で沖縄の宮古島に行けたことですね。正直、私はプライベートでも沖縄に旅行ができるとはあまり考えていなかったので、最初に話を聞いたときは「本当に行くの?!」と半信半疑でした。飛行機に乗って行くような遠い場所へ、会社の行事としてみんなで出かけられるなんて、すごく贅沢じゃないですか!
実際に行ってみると、観光地を回ったり、地元の美味しい料理を楽しんだり、社員同士の親睦を深めるとてもいい機会になりました。私のように海外から来たスタッフにとっては、日本各地の文化を肌で感じられる貴重な体験でもあります。フィリピンにいる友達にその話をすると、みんな「うらやましい!」「自分も行きたい!」と驚かれます。フィリピンの会社だと、2時間くらいバスで移動して海辺のリゾートへ小旅行…といった程度が一般的なので、社員旅行で飛行機に乗るという発想自体があまりないんです。
ほかにも、会社のイベントとしてはバーベキュー大会をやったり、スポーツ大会をやったりすることがあるみたいです。私はまだ全部に参加できているわけではありませんが、とにかく「みんなで楽しく交流しよう」「普段とは違う場所でリフレッシュしよう」というコンセプトがしっかりあるのはいいですよね。日本の会社というと「仕事優先でレジャーは少ないのかな」と勝手に思い込んでいたので、その点はイメージが大きく変わりました。レクリエーションが盛んなのは、本当にありがたいことです。

宮古島社員旅行の集合写真

まずは「プレッシャーが少ない」ところですね。もちろん仕事ですから納期や品質の責任はあります。「とにかく厳しく管理されて苦しくなる」という感じではないんです。むしろ「自分で考えて行動してみよう」という自主性を尊重してくれるので、必要以上にストレスを感じずに働けます。
次に「学べるチャンスが多い」ことです。
CAD業務一つをとっても、プロジェクト担当としてスケジュールを管理したり、クライアントとのやり取りをしたり、または他部署との連携を取る場面があり、自分のスキルを総合的に伸ばせます。大きな会社だと「外国人はここだけ担当」という風に役割が固定されがちですが、ここでは「色々な作業を経験しながら成長してほしい」というスタンスがあるんですよ。
そして「コミュニケーションを重視する社風」も推しポイントです。先ほど触れた朝の15分間ディスカッションや、社内のイベントなど、部署の垣根を越えて話しやすい仕組みが用意されています。外国人としては、日本語力に不安があるときでもこうしたオープンな場があると助かるんです。「あの人に相談したいけど、なんとなく壁を感じる…」ということが減りますし、実際に「わからないことはすぐ聞きに行ける」状況が作られているので、安心して働けます。
あとは何と言っても、「海外の友達や家族から見ても魅力的な待遇がある」という点でしょうね。給与面や福利厚生、会社行事での旅行やレクリエーションなど、「日本の会社ってこんなに充実しているんだ」と驚く部分が多いと思います。日本語をもっと勉強しようというモチベーションにつながるようで、みんな興味津々でした。

  • 今後の目標や、チャレンジしてみたいことを教えてください。

まず、プロジェクトを管理するスキルをもっと高めたいです。CADでの設計だけでなく、全体のスケジュールをコントロールし、必要に応じてクライアントや関連部署との調整を行うなど、いわゆる「プロジェクトマネジメント」に近い領域に深く関わりたいと思っています。自分としては、前職での経験と今の会社での新しい知識を組み合わせることで、より幅広い案件に対応できるエンジニアになれるはずだと信じています。
また、翼エンジニアリングサービスでは設計だけでなくプロセスや安全管理、品質管理など、多岐にわたる業務領域を扱っています。そうした別の部署や分野にも興味がありますし、機会があればプロセス設計や設備導入計画など、より上流工程にも携わってみたいですね。私自身、モノづくりやものごとの仕組みを考えるのが好きなので、「このプラントをこう改善すれば効率が上がる」というような提案をもっとしていきたいです。
そして、私と同じように「海外から日本で働きたい」と考えている人たちへの背中を押せるような存在になりたいです。実際に日本へ来てみると、「日本語が完璧じゃないと難しい」とか「外国人は雑務しかできないのでは?」といった先入観が、必ずしも当たっていないとわかりました。確かに大変なことはありますが、それ以上にやりがいやサポートを感じられる環境があります。私自身がその成功例を示すことで、「日本で働くのってすごくいいよ!」と多くの友人や知り合いに伝えていきたいですね。

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