社員インタビュー-Interview-

文系出身。でも今は、
毎日図面と向き合っています。

2024年入社 設計職 Kさん

私は文系出身なのですが、就職活動をしていたときに「設計には正解がなく、自分のセンスが問われる」というフレーズに強く惹かれました。これが大きな入社の動機だったと思います。もともと公務員志望だったのですが、大学のゼミの先生や親から「事務作業も視野に入れてみたら?」と勧められて一般企業も探していました。すると、『理系・文系を問わずにチャレンジできる企業がある』ということで、この会社に出会いました。実は数学が好きだったこともあって、理系の内容に興味はありましたが、文系学科に進んだため「自分が理系の仕事なんてできるのかな?」という不安は正直ありました。でも、ホームページやマイナビに載っていた「設計は正解がない」という言葉にすごく魅力を感じ、「やってみたい!」という気持ちが上回ったんです。実際に応募してみたら研修制度もしっかりしていて、文系出身でも技術を学べる環境があるとわかり、「ここなら挑戦できるかもしれない」と思えましたね。

入社して最初の2か月間は、ほぼ研修や勉強に専念する期間でした。そこで学んだ知識を確認するために、研修終了後に会社独自のテストがあるんです。私の場合、新人研修が終わった直後に1回目のテストを受けて、今度は2回目のテストに挑むところです。
これらのテストは「合格・不合格」というよりは、「どのくらいスキルが身についているのかを測る」ためのものに近いですね。先輩方の話では満点を取る方もいるそうですが、自分としてはまだ出題範囲をつかみきれていないので不安も大きいです。ただ、同じ1年目の同期と切磋琢磨しながら勉強できるので、毎日1時間くらいはCAD(設計ソフト)や技術的なポイントを必死に学んでいます。
研修制度そのものはとても整っていて、勉強に集中している間もきちんと給与が支給されるのがありがたいですね。2か月間まるまる知識を吸収する期間が用意されているところは、他社と比べても珍しいのではないかと思います。さらに、研修中やその後も現場に連れて行ってもらう機会があって、これがすごく勉強になります。配管の取り付け方や実物の構造を直接見ると、デスクワークだけではわからないリアルな感覚を身につけられるんです。

  • 現在の業務内容と、そのなかで感じるやりがいは何ですか?

今のところは、「こういう配管を作ってほしい」「この部分を図面にしてほしい」という形で指示を受けながら作業を進めています。私が最初に触ったのはCADだったんですが、先輩たちの作業速度にものすごく驚きました。同じ作業でも自分は1時間かかってしまうのに、先輩はショートカットを駆使して10分か15分で終わらせてしまうんです。「こんなに差があるのか!」というのが最初の衝撃でしたね。
この仕事のやりがいは、やはり正解がひとつではないところにあると思います。図面を描くにも、配置や寸法取りの仕方は複数のやり方があり、それぞれの人によって工夫の仕方が違うんです。先輩も何人かいて、担当が変わるたびにアプローチが変わるので、「あの先輩はこうやるのか」「この先輩はこういうふうに処理するんだ」と、学べることが尽きません。早く自分なりのやり方を身につけたいという思いと、「この道を極めるには10年はかかるよ」と言われる重みの両面を感じています。

入社前は正直「プラント設計」という響きから、無口な職人肌の方が多いのかな?とか、男性ばかりで体育会系なのかな?という印象を勝手に想像していました。でも実際に入ってみると、かなりフレンドリーな雰囲気で驚きましたね。質問しても嫌な顔ひとつせず、誰もが丁寧に教えてくれるんです。
社長や上役の方も堅苦しい雰囲気はなく、会話しやすい印象があります。私は1年目で社会に出るのも初めてだったので、最初は何もかもが怖く感じていましたが、いざ入社してみると「みんな優しいし、質問しやすい!」という感じでした。さらに、思っていた以上に女性社員も多くて、文系の方でもバリバリ活躍しているのを見ると心強いですね。「プラント=男性ばかり」という固定観念が覆されて、良い意味でのギャップを感じました。

入社試験と面接が1日がかりで行われたのですが、その試験が思っていたより難しかったのが最初の関門でした。午前は筆記(一般常識・専門知識)の問題、午後は面接といった流れで、特に技術用語や計算が出てくる筆記試験には苦戦しましたね。「もうダメかも」と思うくらいボロボロで…。ただ、その分、面接では「これしか挽回の方法はない」と思い、思いきり自分の気持ちをぶつけました。幸い、そこで良い感触を得られて内定につながったのかなと思います。
入社後2か月の研修終了時に行われる確認テストについても不安は大きかったです。研修中に扱う技術的な課題や言葉が、まさに初めて聞くものばかりで「本当に覚えられるかな?」と焦りました。実際にはしっかり指導してもらいながら学習し、同期とも励まし合いながら乗り越えたので、不安が解消されたのは大きかったです。
会社の仕事内容については、最初は「プラントっていったいどんなものなんだろう?」とピンとこない部分もありました。でも、採用が決まった段階から意識して身の回りの配管や工場などを見て、想像を膨らませていたので、そこまで大きな戸惑いはありませんでした。むしろ、見れば見るほど「こんな巨大な設備を支える設計とはどんなものか?」という興味が増していったんです。

  • 今後の目標や、これから挑戦してみたいことを教えてください。

長期的には「自分で一つの案件を任される」レベルに到達したいです。先輩を見ていると、6年とか7年目あたりで少しずつ重要な案件を任されるようになっている方もいて、私もそこを目標にしています。ただ、プラント設計は「10年で一人前」とよく言われる仕事ですし、覚えることが山ほどあるので、焦らず着実にスキルを積んでいきたいと思います。CADのショートカットキーひとつとっても、先輩たちのような速さには程遠いですから(笑)
また、もう少し短いスパンの目標としては「現場の経験を積む機会を増やすこと」ですね。動き回るのは好きですし、何より実際の現場で配管がどのように設置され、どんなふうに使われているのかを生で見るのはとても大切です。自分の設計が形になった瞬間をいつか見てみたい。そのためにも、今はひたすら知識を吸収して、先輩や上司に「あなたなら任せられる」と思ってもらえるようになりたいですね。
こうした地道な積み重ねを続けていけば、いつか設計だけでなく、解析やその他の業務にもチャレンジできる余裕が出てくるのではと思っています。大変なことも多いですが、だからこそ簡単には替えのきかない「専門性」を身につけられる喜びがあると感じています。設計にセンスや独創性が問われるのも、自分にとってはワクワクするポイント。何事も「自分がどう工夫するか」で結果が変わってくる仕事だと思うので、その点にやりがいを感じながら、日々成長していきたいですね。

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