社員インタビュー-Interview-

“解析だけじゃない”キャリアへ。
今は提案型設計に挑戦中。

2015年入社 解析職 Sさん

私は大学時代に工業系の学部に在籍していました。就職活動がなかなかうまくいかず悩んでいたとき、教授から「こういう会社があるけど、どう?」と紹介されたのが翼エンジニアリングサービスでした。大学で学んできたことを活かせる仕事を探していたので、会社の見学にも行き、雰囲気や業務内容を直接見て「ここなら自分が成長できそうだ」と感じたのが大きかったです。実際に入社試験を受けた時点では先代社長の体制だったのですが、「入社しよう」と決めた段階で社長が交代し、現在の西川社長になりました。最初は驚きましたが、その後も面接時と変わらず親身になってサポートしていただいたのを覚えています。

大きく分けると「設計」と「解析」の二つに役割が分かれているのですが、これはあくまでも業務の呼び名というか、担当領域を示す形です。設計は図面を引いたり、新しい配管やプラントをどのように組み立てるかを決めたりします。
一方、解析は既存の配管やこれから作る装置が壊れるおそれがないか、シミュレーションで安全性を検証する業務です。強度や耐久性を数値的にチェックして、必要に応じて修正案を出すイメージですね。私は入社して一通り研修が終わったあと、「設計と解析のどちらをやっていたい?」と言われ、「考えるのが好きだから解析がやりたい」と希望しました。実際に解析を担当してみると、現場で寸法を測って3Dモデルを作り、ソフトに落とし込むプロセスの中で見えてくる問題点が多く、とてもやりがいがあります。数字や計算だけで完結できそうに思われがちですが、実際の配管には複雑な現場事情やお客様の要望があり、それらをどう組み合わせて安全に仕上げるかという“パズル的”な面白さがあるんです。うまく噛み合ったときには「よし、はまった!」と大きな達成感を得られますね。

  • 横浜や海外への出向経験について詳しく聞かせてください。

入社1年目の頃、すぐに横浜の企業へ出向する機会がありました。主に解析の業務で現地に入り、お客様の進め方や社内の文化を直接見られたのは大きな経験となりました。それが今の自分のベースになっていると感じます。また、海外案件にも関わっています。以前もタイに1週間ほど出張し、現地の企業と打ち合わせをしてきました。実際には設計作業をその場でやるというより、「こういう案件を受注し、当社の設計部に落とし込むにはどう取り決めるか」を協議するような形が多いです。海外における当社のイメージはまだ模索中の部分がありますが、社長の行動力がすごく、積極的に海外の案件を取ってきては「誰が行く?」と声をかけてくれます。最低でも半年ほど海外に常駐するローテーションもあり、文化の違いやコミュニケーションの難しさはありますが、その分成長できる場所だと思っています。

従来は“お客様が設計を依頼し、それに基づいて図面を起こす”流れがメインでした。最近は、その依頼の前段階から「どんな設計が必要なのか」「そもそもこの設備やプラントをどう作っていくべきか」を一緒に考える、いわばコンサルに近い業務を始めています。従来の配管設計や解析だけでなく、もっと広い視点で価値を提供しようという方針ですね。お客様も「それならもっと早い段階から相談したい」とおっしゃることが多く、手応えを感じています。
私は設計部から少し離れて、その新しい事業のチームに入りました。お客様の要望を聞くだけでなく、こちらからも「こういう仕組みならもっと効率的になりますよ」と提案できる形にシフトしていきたいですね。まだ走り始めたばかりですが、将来的には私がリーダーとなって引っ張っていきたいと思っています。

一言でいうと「人がいい」というのが大きいです。「アットホームな会社」というと「他にいいところがない」みたいに聞こえるかもしれませんが(笑)本当にみんな家族のように接してくれる雰囲気があります。先輩たちもマンツーマンで丁寧に指導してくれますし、失敗しても「じゃあどうやって次に活かすか?」と前向きに考えさせてくれる土壌もあります。また、若手の意見を吸い上げる仕組みづくりに力を入れていて、コミュニケーション不足を解消するために朝の15分間をディスカッションの場にしたり、週ごとにグループを替えて互いの意見を聞いたりしています。外国籍の方も多いので、日本語と英語を交えつつどうやって意思疎通を図るか工夫する機会もあります。そうした取り組みを通じて「誰でも言いたいことを言える」雰囲気が醸成されてきたのは大きいですね。福利厚生もすごくいいですよ!「従業員がこうしたい」と要望すれば柔軟に対応してくれる雰囲気があるからこそだと思います。建設業界は離職率が高いと言われがちですが、当社はなるべく長く働いてもらえる環境を大切にしているため、人材を丁寧に扱ってくれる姿勢を実感しています。

  • やりがいを感じる瞬間や今後の目標についてお聞かせください。

「自分が考えた仕組みやアイデアで問題が解決した瞬間」が一番やりがいが大きいですね!解析業務であれば、「なぜ壊れそうなのか」を数値やシミュレーションで突き止めて、現実の条件と合致するよう修正していきます。そこで上手くピタッと合致したときの達成感は、数学の難問が解けたときのような爽快さです。「こうすれば安全性が保てる」「ここに力が集中しないように設計変更しよう」など、小さな工夫を積み重ねて最適解を導くのが面白い部分です。また、海外出張や他社への出向など、常に変化のある働き方をしているので、案件ごとに新しい知識を得る必要があります。同じルーティンワークを続けるわけではなく、その都度環境や条件が変わるので、多少大変な面はありますが、学びの多い刺激的な仕事だと思います。結果的に人間関係も広がりますし、それが「この会社で働いていてよかった」と感じる理由のひとつでもあります。
そして近い目標としては、係長に昇格したので、マネジメント面の力をしっかり身につけたいと思っています。係長は当社では管理職の一歩手前のポジションです。業務面だけでなく、組織を動かせるようになりたいですね。いずれは管理職として、より責任の大きい仕事に携わっていきたいですね!

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