私はフィリピン出身で、もともとはフィリピン国内にある日本企業向けのサービス会社で働いていました。その会社には日本人の上司や同僚が在籍していて、日常的に日本語でのコミュニケーションが必要でした。フィリピンにいながら日本語を話す機会が多かったこともあり、「いつかは日本に行って、日本の環境で働いてみたい」と自然に考えるようになったんです。
実際に日本へ来たのは、2022年の11月ごろですね。当初は、まだ日本での生活や文化に対して右も左もわからない状態でした。会社によっては外国人に対する風当たりが強かったり、厳しい規則で縛られたりするのでは、と少し心配もありました。でも、翼エンジニアリングサービスの話を聞いたとき、「ここなら自分の経験を活かしつつ、新しい環境で成長できるかもしれない」と強く感じたんです。面接を受けてみると、担当の方がとてもフレンドリーで、外国人である私のキャリアやスキルに興味をもってくれたことが印象的でした。
前職ではCAD関連の業務に携わっていたのですが、水処理プラントが主な対象でした。一方で、翼エンジニアリングサービスでは扱う設備やプラントが多岐にわたり、「こういう分野は初めてだから、学ぶことがたくさんありそうだ」とワクワクしました。日本の会社に入ると、どうしても「補助的な仕事ばかり担当させられるのではないか」という不安をもつ外国人は多いと思います。でも、選考の段階で「プロジェクト担当として業務を任せるから、自分からどんどん提案してほしい」と言われたんです。この言葉が決め手となり、ここで働いてみようと決心しました。
入社直後はやはり戸惑うこともありましたし、前の会社で使われていた日本語と、実際に日本に来て使う日本語との違いに驚くこともありました。でも、上司や先輩が「遠慮なくわからないことは質問してね」と本当に優しく声をかけてくれたので、安心して新しい環境に溶け込むことができました。
いちばん衝撃的だったのは、会社主催の旅行で沖縄の宮古島に行けたことですね。正直、私はプライベートでも沖縄に旅行ができるとはあまり考えていなかったので、最初に話を聞いたときは「本当に行くの?!」と半信半疑でした。飛行機に乗って行くような遠い場所へ、会社の行事としてみんなで出かけられるなんて、すごく贅沢じゃないですか!
実際に行ってみると、観光地を回ったり、地元の美味しい料理を楽しんだり、社員同士の親睦を深めるとてもいい機会になりました。私のように海外から来たスタッフにとっては、日本各地の文化を肌で感じられる貴重な体験でもあります。フィリピンにいる友達にその話をすると、みんな「うらやましい!」「自分も行きたい!」と驚かれます。フィリピンの会社だと、2時間くらいバスで移動して海辺のリゾートへ小旅行…といった程度が一般的なので、社員旅行で飛行機に乗るという発想自体があまりないんです。
ほかにも、会社のイベントとしてはバーベキュー大会をやったり、スポーツ大会をやったりすることがあるみたいです。私はまだ全部に参加できているわけではありませんが、とにかく「みんなで楽しく交流しよう」「普段とは違う場所でリフレッシュしよう」というコンセプトがしっかりあるのはいいですよね。日本の会社というと「仕事優先でレジャーは少ないのかな」と勝手に思い込んでいたので、その点はイメージが大きく変わりました。レクリエーションが盛んなのは、本当にありがたいことです。
宮古島社員旅行の集合写真